陰と陽というのを聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。マクロビオティックでは食事を考える時に陰と陽のエネルギーを取り入れて料理を考えます。マクロ美イタリアンのオンラインレッスンでも陰と陽の話を入れながら進めさせて頂きます。
野菜や調理法にも陰陽があると考えられています。身体の体調を考えて季節にあった調理法と食物を取り入れた陰陽調和で食事を考えると心も身体も健康に導かれる事が期待出来ます。
今日は食物の陰陽性質について少しお話させて頂きます。
陽の性質は下記になります。
ナトリウムが多い、寒い土地でとれる、ゆっくり育つ物、小さい、固い、水分の少ない、地下にまっすぐ下に伸びる、地上に横にはうなどがあります。
具体的な食物をあげると自然薯、ごぼう、にんじん、かぼちゃ、蓮根、そばなどの秋冬の食物です。
陽性の食材をとると身体を温めたり引き締めると考えられています。
陰の性質は下記になります。
カリウムが多い、暑い・暖かい土地でとれる、成長が早い、大きい、やわらかい、水分の多い、地上真っ直ぐ上に伸びる、地下に横にはうなどです。
具体的な食物はゴーヤ、きゅうり、おくら、ズッキーニ、セロリ、しその葉、パセリ、モロヘイヤ、ツルムラサキ、すいか、とうもろこしなどの春夏の食物。
陰性の食物を摂ると身体を冷やす、身体をゆるめると考えられています。
暑い日に冷えたスイカはたまらなくおいしいですが塩を振って食べる方もたくさんいらっしゃると思います。スイカは大きくて水分が多い食べ物なので陰性のエネルギーを持っています。そこに陽性のエネルギーを持つ塩を振って食べると陰陽調和になります。
トマトも夏野菜で知られていますが原産が熱帯地域なので陰性が強い野菜になります。因みに、ナス科の野菜でナス、トマト、じゃがいも、パプリカ、シシトウなどは陰性が強いので加熱調理をしたり、味噌や醤油といった陽性の調味料を入れて頂くとより安全に食べられます。
私のマクロ美イタリアンではトマトソースににんじんを加える事もあります。また、トマトソースの代わりににんじんでソースを作る事もあります。陽性にしてより安全に食べられるようにする事もあります。生徒さんからはソースもにんじんの甘さが際立っていておいしいとご好評頂きます。
夏は身体が疲れやすくだるくなる方もいらっしゃるかと思います。暑さでやクーラーとの温度差で内臓もくたびれやすいですね。
今の季節は陰性の食物が美味しく感じます。調理法も加熱を短くして爽やかに頂くと身体にも優しく働きかけてくれるかと思います。
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