東京都小平市 イタリア料理教室 香り広がるバジルの丘 緑の絨毯は世界に飛ぶ プラのバジル生産者訪問

リグーリア州

こんばんは。

ジェノバから電車でプラという街に来ました。プラは良質なバジルの生産されています。Il pesto di praさんのバジル農園を訪問させて頂きました。

到着すると道端に大きなロバ2頭がお出迎え~(驚)人が周りにいません(汗)もしかして放し飼い!?いくら何でも普通じゃない感じよ~(笑)

駐車場からはリベリア海岸が見えます。

オーナーのステファノさんがバジルが出来るまでを話して下さいました。お会いするまでわからなかったのですが、偶然にも私が日本にいるときから購入したいと思っていたジェノヴェーゼソースの生産者さんでした(笑)きっと神様が会わせてくれたんですね(笑)幸せです!

まずは、この穴のある容器に土と一緒に種を入れます。なぜ、小さな穴が沢山あるのかというと一つが病気になったときに他に移らないよう予防するためだそうです。

機械を使って種を植えます。いつの穴に20粒のバジルの種が入ります。

 

湿度の高い部屋で発芽するまで管理されてます。湿度が70パーセントを超えると病気になりやすいため。70%以下になるように調節されています。

 

ハウスの中では徹底的に管理して大切に育てられてます。夏は28日前後、冬は37日前後で出荷されるそうです。プラのバジルは良質で有名です。葉が小さくデリケートな香りでミントの香りや味はしないのだとか。2006年にリグーリアの海岸沿いのバジルはDOP(イタリア語で”Denominazione di Origine Protetta“の頭文字)デノミナツィオーネ・ディ・オリジネ・プロテッタに指定されています。日本語では「保護指定原産地呼称」と呼ばれています。

前夜にドルチェの上に1枚だけ乗ったバジルを食べて、そのデリケートな香りと甘やかさに驚きました。バジルによくあるスパイシーな感じのほろ苦さがないのです。

 

仕上げの作業です。

このようなスタイルで出荷されます。ステファノさんの農園ではEatalyや市場に卸しているそうです。優しくバジルの葉をなでると幸せな香りが広がります(笑)

予定より1時間も長くお話しをして下さいました。ステファノさんの農園ではバジルの栽培とバジルペーストや松の実ペーストを作って販売しています。お土産で頂きましたが今まで食べたことのないデリケートで甘い香りのバジルペーストでした。バジルペーストの原点はニンニクと塩、オリーブオイル、本の少しのバジルだったそうです。1865年にジョバンニ ラットという人が今の松の実やチーズが入るジェノベゼソースを定義したそうです。今年からアメリカにも輸出しているそうです。バジルに注ぐ情熱が伝わります。

最後にこんな質問をしてみました。「お仕事をしていて一番幸せを感じるのはどんな時ですか?」すると「伝統を未来につなげること。」とおっしゃいました。ジェノヴェーゼはジェノバのスターだけど世界に広められる事が嬉しいそうです。ジェノヴェーゼペーストは保存のために100℃~120℃の熱処理がされますが味が変わってしまいます。ジュエノヴェーゼを作るのもフードプロセッサーだと撹拌で熱がでるので、すり鉢でする事が見直されてます。リグーリア州にはペーストを作るためのモルタイオという大理石でできたすり鉢があります。熱を加えたくないのでステファノさんは冷凍で輸出したいそうです。志がとても高いステファノさんとお会いしてたくさん勉強をさせて頂きました。ありがとうございました。

 

つづく

コメント

タイトルとURLをコピーしました